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2015年上期 湾ナビ評価額のダイジェスト

●マーケットレヴュー

2015年上期は、建築費の上昇による新築マンションの価格上昇が、中古マンションマーケットへどの程度反映されるか試される期間でした。新築マンションは全て新価格に入れ替わり、加えて1年以内に竣工する新築マンションの供給が無くなってしまった事が、築浅中古マンションの需要をより厚くし、結果として先高感を見越した割高な売出価格でも、条件の良い物件は成約する根強いマーケットとなりました。

【豊洲エリア】
豊洲エリアのトロフィー物件である「アーバンドックパークシティ豊洲」は、前年同期比で評価額が6%程度上昇しているにもかかわらず、成約件数を延ばしています。特にタワーAは上昇率がタワーBよりも大きい傾向が続いており、内廊下形式のためもともと高かったタワーBとの価格差が縮まってきています。
豊洲3丁目エリアの4物件「シティタワーズ豊洲(NORTH・SOUTH・SYMBOL)」および「THE TOYOSU TOWER」の成約件数が前年同期比で1.5倍となり飛躍的に増えました。相場上昇に伴い、新築取得価格を上回る成約が可能になった事が要因の一つ思われます。
豊洲4丁目の3棟(東京フロントコート・スターコート豊洲・プライヴブルー東京)も、引き続き成約戸数・上昇率とも前回並みの好調をキープしています。
豊洲5丁目に竣工した「SKYZ TOWER&GARDEN」は、新築販売価格から2割以上高い価格で多くの物件が売り出されていますが、スケジュールに余裕の無い購入希望者を中心に成約件数を伸ばしています。 豊洲エリアでは「パークホームズ豊洲ザ・レジデンス」の販売が始まりました。坪300万円前半の強気な売出価格のため、中古相場の下支えになっています。

【有明エリア】
有明エリアにおいても全ての物件が上昇しましたが、上昇率では、「オリゾンマーレ」がトップでした。もともと割安感のある物件でしたが相場上昇によりお買い得感が高まったことや、南側敷地で住友不動産が計画しているガーデンシティが現実味を帯びてきたことの影響もあると思われます。
ブリリアマーレ有明は取引件数こそ前年同期比で約33%ダウンしたものの、前回に引き続き評価額は5%程度上昇しています。これに伴い、大半の住戸が新築販売価格を上回る評価になっており、この上昇局面を捕らえて売却活動を開始するオーナーが増えています。しかしながら、多くのオーナーが割高な販売価格を設定しているため、成約数は伸びず売出中の在庫物件数がかつて無いほどに増加しています。

【東雲エリア】
東雲エリアでは築浅の「パークタワー東雲」「プラウドタワー東雲」の評価額上昇が落ち着く一方で、割安感のあった「アップルタワー東京キャナルコート」「キャナルファーストタワー」が上昇しました。特に「ザ・湾岸タワーレックスガーデン」は前回まで殆ど成約がありませんでしたが、今回は成約件数を伸ばし評価額が大きく上昇しました。

【晴海エリア】
今回から新規追加となりました晴海エリアでは、「ザ・パークハウス晴海タワーズ クロノレジデンス」を評価対象としました。クロノレジデンスはティアロレジデンスの新築販売が継続しているため、安定した相場を形成しています。
晴海エリアは今後「ザ・パークハウス晴海タワーズ ティアロレジデンス」「ドゥ・トゥール キャナル&スパ」「パークタワー晴海」そして「オリンピック選手村」など新規プロジェクトが目白押しの注目エリアですので、評価対象物件の追加を進める予定です。

●成約戸数

2015年上期の成約戸数(湾ナビ取扱いマンションのみ)は、前年同期比で-5%でした。

●評価額の変動

2015年上期の評価額変動率は、2014年下期比で2.77%のアップでした。前年同期(2014年上期)は1.79%アップでしたので、更なる上昇価格が定着した期間となりました。
当社への問い合わせ件数や、会員増加数も引き続き高水準で推移していますので、湾岸エリアのマンションに対する関心は堅調です。

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